はじめに
様々な働き方や価値観が存在する現代社会において、自分がしていることは正しいのか?本当にしたいことは何か?と考える人は多いでしょう。
しかし99%の人は「みんなしているから自分も」「会社や先輩に言われた通りに」と自分が思うような行動が取れないまま生活しています。
想像してみてください。
人に流されながらの人生を送り続けるのか?
自分が本当にしたい行動を取りながら、社会の一員として充実した人生を送るのか?
ほとんどの人は後者でしょう。
しかし1人で進むべき道を見つけることは、まず不可能です。
人は自分の時間軸の中で生きています。現在の自分は過去から作り出された自分です。
過去からの延長で、新たな自分は見つけることはできません。
自分でも想像できないような素晴らしい未来へ進んでいきたいのであれば、コーチに導いてもらう以外に方法はありません。
コーチングの定義
コーチングとは何か?
対話を通して、クライアントの自己認識や問題解決能力を高め、行動変容を助ける効果があります。
クライアントの価値観を一緒に見つけ出し、価値観をもとに現在抱えている問題を認識した後に、どのような行動を取ることで問題解決に繋がるか?問題解決に必要な行動が取れているか?のサポートをします。
他の支援方法(カウンセリング、コンサルティング)との違い
コーチングを受けたことがない人、もしくは正しいコーチングを受けてこなかった人は、カウンセリングやコンサルティングの技法をコーチングと捉えてしまっている場合があります。
カウンセリング
身近な人にも相談できないような悩みや不安に対して、解決できるように関わる。コーチングでは行動が変わるようにサポートする一方、カウンセリングでは現状の悩みへアプローチするという意味合いが大きい。
コンサルティング
経営などの相談に対して、診断・助言・指導を行うこと。コーチングは基本的に助言や指導は行わず、対話を通して問題の解決策を見つけていく手法です。
コーチングの流れ
ラポール形成
ラポール=信頼関係
コーチングではクライアントの弱みも見えてしまうことがあります。
誰にとっても、弱みは見せたくないもの。
「この人に話をしても大丈夫かな?」と不安にさせてしまっては、コーチングは成り立ちません。
コーチの見た目の清潔感なども大切ですが、コーチ自身の「人となり」も重要なポイントとなってきます。
何より、クライアントのためにサポートしたい!という気持ちがなければ、コーチングはできません。
自己理解
人の思考のうち95%は無意識からできていると言われています。
しかし意識している5%に振り回されたり、影響されている人がほとんどです。
例えばサッカーをしているA君が「B選手がかっこいいから、自分も同じスパイクを使う」と言っていたとします。
もちろん見た目にこだわることも大切ですが、A君とB選手のプレースタイル(武器)が違っていたらどうでしょうか?
スピードが武器のA君、パワーが武器のB選手だとしたら、同じスパイクを履くことはデメリットになるかもしれません。
極端な例でしたが、B選手という意識している存在から受けた影響が、全て良い方向に行くとは限らないということが分かってもらえたと思います。
逆に無意識とはどういうことなのか?
それは「やっていて苦痛じゃないこと」「自然としてしまうこと」です。
これをパッと思い出すことって難しいですよね。
それだけ、無意識を理解することは難しいことなんです。
例えば「人に意見を求められた時はスラスラ言葉が出てくる」人がいたとしましょう。
この場合、「無意識=何かを教えることが得意」となります。
このようにコーチングでの自己理解では、クライアントの無意識を理解していただきながら、セッションを進めます。
目標設定
無意識を理解した上で、クライアントに最適な目標を設定することも重要なプロセスです。
しかし多くの人は「想像できる未来」を目標にしてしまいます。
場合によっては、時間が経てば勝手に達成できるものを目標にしてしまう人もいます。
それではなかなか成長はできませんよね。
これは人間の脳がそうさせているのです。
太古の昔、人間は狩りをして生きていました。また食べられる木の実を慎重に見つける必要がありました。新たな土地を開拓するとなると命懸けだったのです。そのような時代では1日を安全に生きることを最優先にしなければなりませんでした。
つまり「経験したことのない事=危険なこと」と脳が勝手に捉えています。
この脳の機能が現代の人間にも備わっているので、高い目標を立てることができなくなってしまっています。
しかし日々進化している現代の中で、新しいことに挑戦しないことはデメリットでしかありません。
「安心安全な領域」にいる自分から「成長できる領域」に一歩踏み出すために、コーチと一緒に目標を設定する必要があります。
課題の明確化と取り組み
目標設定できたら、現状と目標のギャップを埋める作業に移っていきます。
目標とする自分になるために、何が足りていないのか?ということを対話を通して見つけていきます。
足りていないこと、つまり課題が見つかったら、次はそれを解決させるための行動をとっていきます。
しかしここでも脳が邪魔をしてしまいます。
「新たな行動=危険なこと」と認識してしまうのです。これが三日坊主の正体です。
そうならないために、コーチが存在します。
クライアントは目標達成に必要な行動が取れているのか、コーチと定期的に確認を行います。
行動できていないのであれば、「どのようにしたら行動できるのか?」など解決策を模索します。
このようにコーチはクライアントに伴走するようにサポートをしていきます。
おわりに
今回の投稿で「コーチングでは何をする?」ということが少し見えたのではないでしょうか。
クライアントの数だけ、コーチングの方法や内容が異なってきます。
また人が成長するためには、コーチの存在の重要性が分かってもらえたと思います。
成長したい、何か行動したい、そう思っている今がチャンスです。
一緒に伴走してくれるコーチを見つけましょう。